秋田県の森吉山や白神山地を背景に、自然の中で遊んだり学んだり。NPO法人 冒険の鍵クーンがご案内します。

ふるさとサマーキャンプ 活動報告

第13回 ふるさとサマーキャンプ 2017
2017年 8月3日~6日   於:県立奥森吉青少年野外活動基地 他

2017年 8月3日

午前(高原の原っぱ遊び)

今年で13回目を迎えるサマーキャンプ。まずはキャンプ地となる気持ちのいい原っぱでさっそくトンボ採りなど、自由に遊びました。
全員が到着後、お弁当の昼食を食べました。

午後(テンティング)

昼食後、レクチャーを受けて、各グループごとに自分たちが今夜から寝泊りする2種類のテントを立てました。

(ダッジオーブンクッキング ~ 夕食)

今夜の夕食は、サマーキャンプ唯一の自炊!アウトドアの定番、ダッジオーブンを使ってお肉のマーマレード煮を作りました。野菜は大きく切って、お肉は塊のまま、調味料と一緒に鍋に突っ込んだらあとは火にかけてほおっておくだけ!順番に火の番をして、順番以外の時間はトンボ採り遊び。手間をかけずに、とても美味しくできました!

夜(夕食)

全員でテーブルを並べての夕食。このキャンプを通じての食事ルールは「お残しは許しまへんで!」。食べたいものを食べれるだけ自分で取りわける、というバイキング形式で、最後まで食べ残しはありませんでした。

(シャワー・就寝)

管理棟でシャワーを浴び、自分たちで立てたテントに入り、寝袋で寝ました。

2017年 8月4日

朝(起床 ~ 朝食)

起床後、身支度をしてデリバリーの朝食を食べました。

午前 ~ 午後
(クニマス未来館 見学 ~ 田沢湖カヌー探検)

当初は太平湖の奥をカヌーで探検する予定でしたが、7月末の大雨で出艇場所へ向かう道路が崩落、通行止めになってしまいました。キャンプ直前まで復旧を待っていましたが残念ながら解除とならず、急きょ田沢湖でカヌーを行うことにしました。
せっかく田沢湖まで向かうので、7月に開館したばかりの「クニマス未来館」を見学。飼育員の方の解説を聞き、クニマス復活への取り組みを学びました。
田沢湖キャンプ場の木陰でお弁当の昼食後、いよいよカヌーへ出発。ライフジャケットを着て、パドルの使い方を陸上でレッスンして、いよいよ湖上へ漕ぎだしました。シングル(一人乗り)、タンデム(二人乗り)のカヤック、大人と3人で乗るカナディアンカヌーに、それぞれ経験や学年で別れて乗船、コバルトブルーの湖水を楽しみました。
天候にも恵まれ、風も心地よい微風のなか、穏やかな田沢湖を存分に楽しみました。太平湖の秘境感も楽しいですが、水が澄み空も広い田沢湖でのカヌーはまた違った爽快感があって、時間を忘れてミズスマシのように遊びました。

(温泉入浴)

田沢湖キャンプ場で乾いた服に着替えて出発。森吉山荘へ向かい、ゆっくり温泉につかって、生き返りました。


(夕食 ~ 虫トラップ仕掛け ~ 就寝)

デリバリーの夕食後、バナナトラップ作り。トンボ・バッタ・チョウは原っぱにいっぱいいましたが、みんなの狙いはやはり、カブト・クワガタ!暗くなる前に狙いをつけておいた木に、エサを浸したスポンジを巻き付けて、明日早朝まで待ちます。

2017年 8月5日

朝(虫トラップチェック ~ 朝食)

起床後、朝食前に昨晩しかけた虫トラップのチェック。残念ながら、カブト・クワガタはかかっていませんでしたが、他のいろんな虫が集まっていました。
朝食は、デリバリーの朝食でした。

午前 ~ 午後
(ノロ川探検ハイキング ~ 川遊び)

ノロ川渓谷~桃洞滝への往復8.4kmのハイキング。距離は少々ありますが、その名の通り、傾斜が緩く流れがノロい川なので、渓谷歩きもアップダウンのほとんど無いコースです。
環境省野生鳥獣センターから出発。山麓を代表するブナの林の中を進みました。キツツキ類の食痕跡やクマの爪跡を見つけたりしました。赤水渓谷への分岐の先からは、奥森吉の水系の特徴の一つであるナメ谷(一枚岩の岩盤を流れる渓谷)を歩いて行きました。ほぼ予定通りに桃洞滝に到着。お弁当の昼食をとった後、一枚岩の川の中でじゃぶじゃぶ遊びました。水着で思う存分川遊びを楽しみました。8km強を歩ききり、少しお疲れではありましたが、野生鳥獣保護センターに戻りゴール!
少し休憩して、テントサイトへもどりました。

夜(夕食 ~ 焚き火ナイト)

デリバリーの夕食を食べた後、焚き火を囲みました。揺れる火を眺めているだけで心落ち着く時間でした。キャンプ定番の焼きマシュマロも食べました。

(シャワー・就寝)

昨晩同様、管理棟でシャワーを浴び、テントに入り、寝袋で寝ました。

2017年 8月6日

朝(起床 ~ 朝食)

起床後、身支度をしてデリバリーの朝食を食べました。

午前(テント撤収)

キャンプ中の基地だったテントを撤収しました。

(実のなる木の植樹 ~ 昼食)

人間が切り開き、その役目が終わった牧草地を再び森へ還すため、ブナなどドングリ類の植林をしました。森の動物達にとって栄養価の高い実のなる木で、種子は地元で採取したものを使いました。
テントサイトに戻り、デリバリーの昼食をとりました。

午後
(特定外来生物種 "オオハンゴウソウ" の駆除)

「特定外来生物種」とは、もともとその地域には生存せず、人間の活動によって外国から持ち込まれた生物のうち、特に地域の原生的な生態系に強く影響を与えてしまう恐れのある生物種のことで、法律で指定されています。
オオハンゴンソウは繁殖力がたいへん強く、その駆除方法も難しいのですが、クーンは数年来その駆除に取り組んでおり、正しい駆除方法で子供たちとともにその作業を行いました。

(出発)

日帰り~1泊~3泊まで、参加のスタイルはそれぞれでしたが、全日程が終了。引き続きジュニアレンジャーキャンプに参加する子供たちとお別れをして家路につきました。

今年で13回目となる森吉山麓ふるさとサマーキャンプも、おかげさまで無事終了することができました。
大切なお子様を送り出していただいた保護者の皆様に心より感謝いたします。
また、このキャンプの開催、運営にあたり、下記各機関のご協力を賜りました。重ねてお礼申し上げます。

<協力>
  • カヌーシーダー秋田
  • 田沢湖自然体験センター
  • 秋田市教育委員会<
  • 北秋田市教育委員会
  • 大館市教育委員会
  • 国民宿舎 森吉山荘
  • 国際教養大学
  • 独立行政法人 国立青少年教育振興機構

※このプログラムは、「こどもゆめ基金」の助成事業です。

参加者の方へ
当プログラムの写真ダウンロードサービスは終了しました。