秋田県の森吉山や白神山地を背景に、自然の中で遊んだり学んだり。NPO法人 冒険の鍵クーンがご案内します。

ふるさとウィンターキャンプ 活動報告

第1回 ふるさとウィンターキャンプ 2013
2013年 2月23日~24日   於:北欧の杜公園

"今シーズン一番の寒波襲来予測" がある中、秋田市・北秋田市の小学1~6年生男女 24名 と、国際教養大の学生4名+職員1名、NPOスタッフ5名の総勢33名のウィンターキャンプが始まりました。

2013年 2月23日

午前

予報に反して晴れ間もある中、まずはサイト設営。 天候悪化に備えて、管理棟のすぐ近くに設置。 みんなで雪を踏み固めてテントを立て、周囲に雪のブロックで風除けを作った。食事をしたり、みんなで寛ぐテーブルと椅子も、雪を掘り下げて作りました。

昼食

サイト設営が終わり、おにぎりと温かいトン汁の昼食。さっそく雪のテーブルに集まりみんなで食べました。 温かい器をテーブルに直接置くと沈んでいってしまうので、板をトレーとして使用。食事中にだんだん天候が怪しくなり雪が降ってきました。

午後①

雪が激しくなったので、いったん、管理棟研修室へ退避。 雪が止むのを待ちながら、スノーシューの使い方のお話しを。

午後②

1時間もせずに雪が止んだので、動物の足跡追跡ハイク(アニマルトラッキング)にスノーシューを履いて出発。低学年と高学年に分かれ、積りたての雪の上を歩いてそれぞれ別の森を目指します。
実は、降雪直後は足跡が埋もれてしまうためアニマルトラッキングの条件としてはあまり良くないのですが、高学年は森の中に続く、ウサギとキツネの足跡やリスの巣作り跡を発見。さらに低学年は、ノウサギが走り抜けるところを目撃!天候にも恵まれ、とても良い経験ができました。

夕食

身体を温める作用があるといわれる根菜類たっぷりのうどん鍋。交代で野菜を切り、鍋をツーバーナーにかけて煮込みました。
すっかり暗くなってしまいましたが、天候も落ち着いており雪のテーブルで夕食。 お替わりが続出しました。

満天の星と13月齢のお月さまが見えるほど、夕食後の夜空は晴れました。
ただ寒さは厳しく、小さな焚き火を焚いて冬の夜空を楽しみました。焚き火では、マシュマロを焼いて、チョコとクラッカーではさんだおやつも食べました。
その後、いよいよテントで就寝。3層にマットを敷き、1人2枚の寝袋に入り、厚手の毛布をかけ、着れるだけの服を着て寝ました。

2013年 2月24日

朝食

吹雪が激しいため、研修室で朝がゆとりんごの朝食。

午前①

吹雪おさまらず外へ出られないため、室内でクラフト。 秋田杉材の万年カレンダーを作りました。

午前②

雪は降り続いていましたが、風がましになってきたので、撤収にとりかかりました。
テントをたたみ、作った雪の壁やテーブルの穴を埋めてできるかぎり元通りに。 雪の中、かえってみんな緊張感が出たのか、とても手際よく完了。

昼食

天候が回復しないため、室内で昼食。
パン屋さんに特別に焼いてもらった全粒パンに、自分で好きなものをはさむサンドイッチとアツアツのクラムチャウダーの昼食。

午後

吹雪で高速が通行止めになる中、渋滞の下道で動物達を連れて来てくれました。
いろんな種類のウサギとモルモット、サモエド犬などと触れ合ったあと、希望した子ども達は飛んできたタカを腕に止まらせる体験を行いました。動物達を抱いている時の子ども達はとても優しい顔をしていて、細心の思いやりを持って抱いていました。

かなりの悪天候が予想された今回のウィンターキャンプでしたが、プログラムタイミングごとには風雪が穏やかになることが多く、概ね順調に予定のプログラムの多くを行うことができました。
これも、不測の事態に備えて準備をしてくださり、また天候や子どもたちの様子に応じて、柔軟に対応してくださった北欧の杜の皆さまはじめ、施設を管轄する県各部署のご理解の賜物と感謝いたします。
そして何より、天気予報にも負けず元気に参加してくれた子ども達と、悪天候にもかかわらず送り迎えをして、子どもたちを送り出して下さった保護者の皆さまのご理解とご協力に心よりお礼申し上げます。