秋田県の森吉山や白神山地を背景に、自然の中で遊んだり学んだり。NPO法人 冒険の鍵クーンがご案内します。

あきた野生生物ジュニアレンジャー 活動報告

クーン カーボンオフセット(KCOP)& あきた野生生物ジュニアレンジャーキャンプ 2014
2014年 8月6日~8日   於:奥森吉青少年野外活動基地及び周辺(北秋田市)

天候にはあまり恵まれなかった3日間でしたが、森のことや、野生生物のことをじっくり体験できました。
毎晩の夕食はジビエ(獣肉)料理。クマ鍋とシカ肉カレーを作りました。
ブナやトチの木を植えたり、センサーカメラをしかけたり、木の年輪を調べて自分達の年齢と比べてみたりと盛りだくさんに楽しみました。

2014年 8月6日

午前 <森吉山の野鳥・動物レクチャー>

秋田駅中央改札前に集合した後、各自で切符をもって自動改札を通り、7:36発の奥羽本線普通列車の乗車。どうしても車中心の生活にならざるを得ない秋田で、少しでもCO2排出の少ない公共交通を利用する経験をしました。
八郎潟駅で下車。ここからは貸し切りバスでキャンプ地へ向かいました。
雨でしたが、アクティブレンジャーが出すクイズの答えを野生鳥獣センター内の展示物の中から探し出したり、クマの冬眠穴に潜り込んでみたり、天然記念物クマゲラの声やドラミングを聞いたり、森吉山の野鳥や動物について学びました。特に、野鳥の羽根の合理的で複雑な機能について、たくさんの実物標本をもとに見たり触れたりできました。
給食の昼食。

午前 <センサーカメラ回収~ジビエ(獣肉)クッキング①>

雨の中、カッパを着て7月のジュニアレンジャー活動で仕掛けておいたセンサーカメラのSDを回収して、画像をみんなで見ました。天候の悪い日が多かったせいもあってか、4台のうち2台は空振り。でも残りの2台には、クマなどの野生生物の姿が映っていました。
このキャンプ名物!地元のマタギさんに分けてもらった熊肉で、鍋を作りました。もうさばいてあるお肉だったので、子供たちも違和感なくクッキングしていました。

テント泊の予定でしたが、夜中に雨が予測されたので管理棟で寝ることにしました。でも、テントでは寝たかったので、ホールにテントを立ててそこで眠りました。

2014年 8月7日

午前 <樹木の年齢調べ&クラフト~流しそうめん>

デリバリーのバイキング朝食。
今日も朝から雨でした。午前中は森を区切ってその中の樹種や樹齢を調べたりする予定でしたが、外に出れないため室内で、大きなブナの切り株を元に年輪を数えたり(150歳ほどのブナでした。)、生育の具合を見てその頃の自然環境を想像したりしました。
その後、輪切りにした枝の年輪の所に、その歳の自分の顔を描いたドングリ貼って、木の成長スパンと自分の成長を重ねてみました。
雨が止んだのテントサイトへ歩いて移動し、流しそうめんの昼食。竹を割って節を抜いて、流すコースを作るところからすべて自分たちでやりました。

午後 <植林~ジビエ(獣肉)クッキング②>

昼食の途中からまた雨になりましたが、カッパを着て植林へ出発。植林地は、かつてブナの森だった所を放牧地にするため、伐採した場所。放牧も今はされなくなり、その役目を終えた場所を昔のようなブナの森に戻すため、雨の中3~4年生の苗を植えました。
今夜の夕食はエゾシカ。秋田には棲息していませんが、今北海道では増えすぎたエゾシカを適正数にするため“食べる”活動をしている知人から、前足1本を分けてもらい、エゾシカレーを作りました。
精肉にさばいていない、前足まるまるの姿だったので、さすがに子供たちもおっかなびっくりでした。

シャワーを浴びた後、就寝。今夜も雨なので、テラスでたき火の後、ホール内のテントに泊まりました。

2014年 8月8日

午前 <50年後の森クラフト~手打ちうどん作り>

デリバリーのバイキング朝食。 今日も朝から雨模様・・。少し止んでるときもありましたが、結局雨の3日間でした。
小降りの時を選んで、植樹苗の畑を見学。1年目から7年ほどたった苗を見比べて、"木"らしい姿になるにはけっこう時間がかかることを知りました。その後森へ入り、様々な樹齢の木が複雑に、でも合理的に森を構成していることに注目しました。
その後、室内でシナの板に紙粘土とブナの小枝で50年後の理想の森のミニチュアを作りました。50年ぐらいの未来だと、子供たちもなんとか身近に想像できるようでした。
昼食は、小麦粉と塩と水を捏ねて踏んでの手打ちうどん。太さも長さもマチマチでしたが、味は思いのほか美味しくできました。

午後 <センサーカメラ設置>

今回のカメラチェックでは、4台中2台が空振りだったので、撮れていた2台の場所に別方向からもう1台ずつセットして、より多様な写真が撮れるよう設置しなおしてから、キャンプ場を後にしました。

※このプログラムは、「セブンイレブン記念財団」の助成事業です。

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